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無軌道

 2016-09-16
世の中には、「他人に乗っかろうとする人」がいる。いわゆる「二番煎じ」というやつだ。

基本、彼らの多くは「怠惰」だ。「創意工夫」とは無縁な人達。物事を考えて、調べて、自分なりのやり方を編み出すことをせずに、同じことに取り組んでいる誰かの、「うまくいっている人」のマネをすればいいと思っている。独自の思考より、相手のコピーできる部分を探すことに時間をかけるタイプだ。

多分、彼らは「うまくいっている人」と自分との「差」は、それほど大きくないと思っている。早い話が、「ナメている」のだ。「あの人がやっているんだから、自分だってできるはず。同じやり方をすれば、そこそこの結果は出るはず」と。すべてがマニュアル化され、ある程度の利益が出るように計算されているフランチャイズ店か何かのように考えている。

「自己評価」が高いのは結構だが、そこに彼らの「盲点」がある。「自己評価」は、あくまでも「自己申告」。第三者からの客観的な視点はそこにはない。あるのは「自分の思い込み」だけだ。それが「実態」と一致しているとは限らない。

根拠のない自信から生まれた「慢心」は、他者との「違い」や「自分に不足しているもの」に気づく機会を奪う。そのせいか、彼らの着眼点は、妙なところでムダにポジティブだ。「ズレている」と言ったほうがいいかもしれない。

本来「違い」や「不足」に目を向けるべきところを、なぜか「共通項」を見つけ出すことに熱心になる。「性格が似ているから」「年齢が近いから」「言っていることに共感できるから」一体それが何の役に立つのかと。

いくら共通する点が多いと言っても、所詮は違う人間。「違い」のほうが圧倒的に多い。挙げられる共通点は、あくまでも「自分から見えている範囲」の中でのこと。そんな狭い部分を、重箱の隅をほじくり返すように見つける「同じ」に意味はない。同じところがあろうが、マネをしようが、「その人本人」にはなれないのだから。

自分とその人を同一視しているその時点で、既に「軌道」から外れているのだ。そもそもの「出発点」が間違っている。そうなれば、当然「方向」も変わってくる。「自分が目指したい場所」にたどり着けなくても不思議ではない。

彼らの最大の「失敗」は、「出発点」を間違えたことではない。それが自分に合うかどうかも考えず、他人のやり方に自分を添わせようとすることが間違っているのだ。サイズの合わない入れ物に無理矢理入れば、歪みが出て当然だ。

だが、彼らは、意識のどこかで「何か違う」「何かおかしい」と気づきながらも、その時点で、「軌道修正」をしようとはしない。間違いに気づきながら、そのまま進み続ける。「変えない」「改めない」という意固地さを「信念」と呼びたがり、同じやり方に固執する。

だが、実際は「そのやり方でうまくいっている人がいるから」「続けていれば絶対自分も」というだけの理由なのだ。万人に適した方法などないのだ。それを理解できないのは、模造品の悲しさだ。

怠惰な彼らは、自分と自分の現状を客観視して評価する冷静さに欠けている。「勢いでなんとかなる」「あの人ができるのなら自分もできる」という、根拠のない楽観主義と思い込みで、大した努力もしないまま突っ走った挙句、徒労し、結局最後は逃亡する。「ツキがなかっただけ」「タイミングが悪かっただけ」と言い訳しながら。

こういう人達は、ほぼ間違いなく、「いつもうまくいかない自分」に嫌気が差して、自己啓発や「巷で『スピリチュアル』と呼ばれている、形を変えたキリスト教」に傾倒していく。その挙句、「先取りの感謝」だの「引き寄せの法則」だの、結局何かや誰かに運やチャンスを恵んでもらうことをひたすら待つ他力本願型の思想を植えつけられ、「考える力」を根こそぎ奪われるのだ。

いい加減そこに気づけよ、と。うまくいかない原因を指摘されると、「でもでもだって」を繰り返し、ひたすら自己弁護に徹していては、何も変わらなくて当然なのだ。足らないのは「運」でも「ツキ」でもなくて、「努力」と「思考」と「工夫」でしょ?と。「自分に優しく」と「自分に甘い」は違う。そこを勘違いしなさんなよ、と。

「うまくいっている人」は、確実に努力しているし、常に自分自身を冷徹な目で観ている。そして、常に考えている。周囲には一見脳天気に見えるとしても、「舞台裏」ではそれに見合った奮闘をしている。誰かのマネやアイディアをかすめ取ることより、自分のオリジナリティーを追求する。

「うまくいっている人の成功」は、意外と地道で泥くさい。そして、手間がかかっている。取り組む姿勢やそこにある思い―マネをできない部分に、「秘訣」はある。「掴む人」と「掴めない人」、そこが一番の「違い」だよ、と。

「やり方をコピーさえすればなんとかなる」と思っている人は、そういう自分の甘さや浅ましさに気づかない限りは、この先また同じことを繰り返す。他人の成功に乗っかって、おいしい思いをしたいなんていう虫の良さが楽々と通るほど、この世の中は甘くない。

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