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目論見

 2011-02-05
近頃、イギリス王立協会発行の科学雑誌「哲学紀要」が、「宇宙」に関する特集を組んだ。ケンブリッジ大学進化生物学教授サイモン・コンウェイ・モーリス氏は、寄稿した論文の中でこんなことを述べている。「宇宙人と交信しようとしている人は最悪の事態を想定すべき。知的宇宙人は、地球の生命と似たような進化過程を辿り、似通った生物学的分子を持っている可能性があり、暴力的な傾向を持っている可能性がある」

地球外生命体―いわゆる「宇宙人」と呼ばれている存在は実在するのか、我々人間に友好的なのかそうでないのかということは、かなり以前から論議されてきた。SF映画や小説等にも、それに題材を取ったものは多い。

私個人は「存在肯定派」だ。「宇宙人など存在しない」と断言する人もいるが、むしろなぜそう言い切れるのかと。否定派の人達は、地球以外の惑星の環境条件を挙げて、生物が生存している可能性は極めて低いと言う。だが、宇宙に関して人類が持っている情報などほんの一握りだ。ほとんどが未解明。この広大な宇宙空間、まだまだ人間の与り知らないことが数多く存在しているはずだ。

ひょっとしたら、人間が想像だにしないくらい遠い場所に、地球と同じくらい生命に適した環境の惑星があるかもしれない。そこには文明があって、生活を営んでいる者達がいて―という可能性は決してゼロではない。現時点で解明されているわずかな部分だけで宇宙の全体像は測れないし、結論付けることは出来ない。

「宇宙の果て」を見た者はまだいない。その「果て」に何かが存在していたら?宇宙の未解明の部分の比率と宇宙人が存在する確率は比例するのではないだろうか。

その存在の可能性といったものも含め、今まで「とんでも話」の域を出なかった宇宙人について、科学者達が真剣に論議するようになったということは、その問題がこれまでのように軽視できる類のものではなくなったということだ。言うなれば、議論に値する確実な何か―裏付ける証拠等があるからではないかと。実に興味深い。

件の「宇宙特集」には、神学者の意見も掲載されている。宗教関係者の宇宙人に対する意見は、なかなか面白い。その発言に、「宗教」というものの本質、本音、腹の底が透けて見えるのだ。所詮はこういうことかと。

先の発言を受けて、米カリフォルニア州ルーテル神学校のテッド・ピータース教授はこう言っている。「各宗教者は、新たな世界観に教義を結びつけることで生き残る道を切り開き、宗教観が更に広がる可能性がある」

要は、宇宙や宇宙人を自分達の宗教の教義に取り入れることで、新たな信者を獲得するチャンスを作り出そうというわけだ。信者獲得のために、この先何らかの形で宇宙人を利用することもありかもね、と。

世の中には、いろいろなタイプの人がいる。それこそ「神は信じないけど宇宙人は信じる」という人もいるわけで。「ほらほら~うちの宗教は宇宙人も信仰の対象なんですよ~」その人達が信奉している存在を加えることで、将来的にその「無党派層」を取り込める可能性が出てくる。

宗教の目的は、あくまでも「信者の獲得」だ。どこまで自分達の勢力を拡大することができるか―それが最大の目標。そして、それは最終的に「利益」に繋がっている。キリスト教はその典型的な例。布教の歴史を見れば、それがよくわかる。「布教」という名目でその土地に乗り込み、支配し、そして略奪する―キリスト教はそうやって世界中に勢力を広げてきた。「宗教」というのはあくまでも隠れ蓑。その背後にあるのは、教主国の利益獲得だ。

そして今、宗教間や国家間のみならず、「信者」と「利益」の獲得を巡って、個人レベルでも同様のことが行われている。半ば宗教化しているとも言える巷に流行中のスピリチュアルでは、早々とその「宇宙の存在」をビジネスの展開に利用しているところもある。

「銀河連合ナントカ司令官○○と繋がるアチューンメント」とか「○星の女神カントカのチャネリングセッション」とか。先の神学校の教授ではないが、「新たな世界観に教義を結びつけることで生き残る道を切り開き云々」という言葉そのままのことをやっている。

「霊性の向上のために」「人類が愛のもとに一つになるために」等、それらしい理由を掲げても、セミナーやセッション、書籍やグッズの販売等が絡んでくれば、それは完全に「ビジネス」だ。利益を上げてなんぼの世界。売り上げアップのためには、それなりの「仕掛け」をしてくる。

本来「多神教」を批判してきたキリスト教でさえ、「新たな信者獲得のために使えるものは宇宙人でも何でも使え」と今や生き残りに必死なのだ。ましてやビジネスの世界なら、より熾烈な競争が繰り広げられるわけで。宇宙人のみならず、今後もどんどん新しい存在が投入されてくる可能性がある。

何を信仰しようと構わないが、「裏」もきちんと知った上で望まないと甘言に振り回されることになる。物事は一面だけではない。必ず「裏」が存在する。そしてその裏側には、決して表には出ない何らかの企て、あえて意図的に伏せられている目論見が隠されている場合があるのだ。




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