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蝶の羽ばたき

 2010-09-27
「ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起こる」蝶の羽ばたきによって起こったわずかな風が、数ヵ月後、遠く離れた土地で竜巻を発生させる原因になるかもしれない。通常は無視してしまうようなごく些細な現象が時間の経過と共に拡大し、差や違い等やがて大きな影響をもたらすこと―これを「バタフライ効果」と言う。

「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺や、経済等、日本が他国から受ける影響を表す時によく使われる「アメリカがくしゃみをすれば、日本は肺炎になる」という言葉もこれに相当する。

蝶の羽が巻き起こす風など、たかが知れている。ほんの微かな、感じるか感じないかという程度のもの。痛くも痒くもないものだ。それをわざわざ気に留める人など、多分いないに等しい。

だが、その「気にも留めない微かな風」が、後に巨大竜巻に発展する可能性があるとしたら―。後日、無視できないほどの大きな影響を与える要素を持っているとしたら―。


「自分」という人間が成り立つ過程も、それと同じことだと思うのだ。過去の出来事や経験、それによって得た思考や感情等が積み重なって起きた現象―それが「現在の自分」なのだ。

人格の形成には、生まれ育った環境や学歴といった「条件」は然程影響しない。そういったものは、いわば「外付け」に過ぎず、及ぼすものはたかが知れている。

むしろその時、その場でどう考えたか、どう感じたか、どう行動したか―ということが、「自分」を作っていく。「現在の自分」を作り上げたのは、他ならぬ自分自身なのだ。

「今の自分を嘆く人」は、そのことに気づこうとしない。自分の嘆きの原因を、すべて外に求めようとする。だが、「今の自分」は、そういった過去の自分の言動が生み出した「結果」なのだ。自分の羽ばたきが巻き起こした風が作用して発生した現象。原因やきっかけは、すべて自分自身にある。誰かや何かのせいにするのはお門違いなのだ。

何気ない言動の一つひとつが、そしてその積み重ねが、後の自分に大きな影響を及ぼしていく。たとえそれがどんなにかすかなものであったとしても、「蝶の羽ばたき」には、現在も未来も、「すべて」を変える力、可能性が秘められている。侮ってはいけない。

別の言い方をすれば、今後の羽ばたき方次第で、いくらでも「今の自分」を変化させることができるということ。もちろん「未来の自分」さえも。なぜなら、すべての起点は「今」なのだから。今の羽ばたきで起こった風が、未来に新たな現象を引き起こすかもしれない。自分を憐れんだり嘆いている暇など不要なのだ。




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