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勘違いの被害者意識

 2010-06-05
スピリチュアルを謳うあるブログで、「こんなのひど過ぎる!」と激怒している人がいた。

その人は最近、Aさんという「特殊な力」が備わった人を紹介され、意気投合して友達になったらしい。Aさんは、人の前世やオーラの色が分かったり、守護霊や亡くなった人と会話することができる。長い間、Aさんはそのことが「当たり前の普通のこと」だと思っていた。なぜなら家族全員が同じ能力を持っていたから。

だが、ある時ふとしたことがきっかけで、自分や自分の家族が当たり前のように使ってきた能力が、世間の多くの人にとっては「特別なこと」であることを知った。友人達を含め、周囲の人に自分の能力について話すようになった。そして、それを知った人達がAさんの能力を頼ってくるようになった。「プロ」ではなく、普通の仕事を持つ一般人であるAさんは、無料で鑑定を行っていた。

友人や知人が開く食事会等に招かれることが増え、その席で出席者の前世やオーラの鑑定を依頼されることも度々だった。評判は評判を呼び、その数はどんどん増え続けた。しかし、Aさんはだんだんと困惑してきた。あまりに多くの人が、自分の能力を頼るようになってきたから。だが、もともと人が良くて優しい性格のAさんは、その人達の頼みを断ることができない。今もどう対処していいのかわからず、困惑したまま鑑定を続けている―という話。

「こんなひどいことがあっていいのでしょうか!?無料だからといって聞くだけ聞いて、『ありがとう』のひと言だけで済ませるなんて。それって『食い逃げ』みたいなもんじゃないですか!相談され続ける側の気持ちを考えたことはないのでしょうか!?」

と、大層ご立腹の様子。まあ気持ちはわからないでもない。他人を利用しておいしい思いをしようとする「あつかましい人」は、確かに存在する。「無料」と知るや否や、欲の塊と化す人もいる。実際、「人相手の仕事」をしている私も、時々唖然とするようなことに遭遇することがある。ましてや善意で無料鑑定を行っているAさんからしてみれば、次々に押し寄せる人達のそれに愕然となるのも当然のこと。

だが、そういったことを割り引いたとしても、「Aさんにまったく非はない」とは言い切れない。Aさん自身の無防備さや迂闊さ、優柔不断さ―それがそもそもの原因と言ってもいい。友人知人との付き合い方や、その関係性においても同じこと。

もし、その人が自分にとって本当に大切な友達であれば、いくら本人からOKが出たとしても、やたらと吹聴したり、利用することはないと思うのだ。話したとしても、必ず釘を刺すはずだ。「善意でやってくれているんだから、そのへんはちゃんと自重してね。大事な友達だからそのへんはくれぐれもよろしく」といった感じで。

友達を「見世物」にして平然としているような礼節や思いやりのない人達と、これまで友人知人として付き合ってきたのは、他ならぬAさん自身なのだ。結局「それまでの関係」だったということ。Aさんの特殊な能力が明るみになったせいでその人達の態度が豹変したわけではなく、「最初からそういう人達だった」のだ。それを見抜けなかったのはAさんの責任。

私からすれば、「どっちもどっちなんじゃない?」と。あつかましく押し寄せる人達と、嫌々その依頼を受け続ける人と―何だかんだ言いながら、「需要と供給」は合致している。

大体、「どう対処していいかわからない」なんて言っているが、嫌だとか迷惑だとか感じるなら断ればいいだけのこと。「人が良くて優しいから断れない」というのは理由にならない。言葉や口調を選んだり、「伝え方」を工夫すれば、いくらでも「感じのいい断り方」は出来る。

それでも図々しくつけ込んでくるような相手なら、さっさとあきらめて関係を断てばいい。人の本質というものは、おいそれと変わるものではない。その人達のあつかましさは多分これからも続く。それが嫌なら離れるしかない。

結局、「なぜ断れないのか?」という部分が問題なのだ。それは「やさしさ」や「性格の良さ」故ではなく、ただ「優柔不断」なだけ。そういう人達の常で、「自分が断ることで相手に嫌な思いをさせたくない」などと言うが、その根底には必ず「嫌われたくない」という思いが潜んでいる。なんだかんだ言いながら、結局は「自己保身」なのだ。そういった自分の不甲斐なさや皮算用まで相手の責任にするのは筋違い。

そういったことを指摘する「身内」が誰もいない―というのが、「群れる人達」ならではの特徴かと。ひたすら同調して一緒に騒ぎ立てるだけで、「仲良し」の枠を絶対に崩そうとしない。所詮「ごっこ」なので、ちょっとでもその人に対するネガティブな響きを感じさせるようなことを言えば、簡単に崩壊するような脆い関係―だからひたすら甘くて優しい言葉や態度に終始する。相手の機嫌を損ねて、その結果「独り」になるのが怖いから。

結局、お互いに相手を甘やかすだけ―というその関係から生まれるものは、本当の友情なんていうものとは程遠い、上っ面だけの繋がりかと。それってただの「太鼓持ち」じゃん。まあ本人達が満足しているなら全然構いませんけどね。冷淡な私は、少し離れたところから生温かく見守らせていただきますわ。




【追記】
ご立腹のこのブロガーさん、人の能力を「無料だから」とさんざん利用する心ない人達のことを「食い逃げじゃないか!」と非難している割に、ちゃっかり自分や自分の知り合いの前世について質問している。何だそりゃ?と。意気投合して友達になったから、「身内」になったら「食い逃げ犯」と同じことをしても許されちゃうんですか?

「無料だからと聞くだけ聞いて、『ありがとう』だけで済ますなんて『食い逃げ』だ!」そこまで言うなら、どうして「心付け」やそれに代わる物をお渡ししないんですか?さんざんぶち上げているけど、結局同じように自分達も「無料で」やってもらっているじゃないですか。「自分のことは棚に上げて」って、こーゆー人達のことを言います。

友人知人の中にAさんのような能力を持った人がいるという方達、たとえその方が「無料鑑定」をしてくれるとしても、きちんと「節度」を弁えてください。「有料プロ」の友人知人がいるという人達も、「友達のよしみで、知り合いのよしみで」という「情」を利用して、なんとか無料でやってもらおうとか、安くしてもらおうなんて画策するような浅ましさは捨ててください。公私混同はいけません。

自分が困った時だけ、頼み事をする時だけ連絡を取ろうとする人も同様です。普段は知らん顔しているくせに、選挙の時期とか物を売りつける時だけやたら愛想よく近づいてくる人とかね。

腹黒さというものは、上手く隠しているつもりでも、自分の知らないところで、確実に滲み出ているものです。全部バレバレなんですよ。


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