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カリスマ

 2009-09-13
「カリスマ性」というと、一瞬でその場を魅了する力、威圧、圧倒する雰囲気やオーラがあることだと多くの人は思っている。だが、「真のカリスマ性」を持った人というのは、むしろ良い意味で「普通」だ。威圧、圧倒などという言葉とは程遠く、「発するもの」は穏やか―と言っていい。

「カリスマ」に対して華やかさや明らかに人とは違う「一線を画す何か」を求める人達には、彼らの持つ雰囲気や言動は、ある意味「拍子抜け」するものに映るかもしれない。だが、その穏やかさや静かさは、「真の自信」に裏打ちされたものからやって来る。

自分自身、その信念や思考に確固たるものを持つ人は、自分の存在を声高に周囲にアピールする必要などないのだ。自分を必要以上に目立たせるような振る舞いや、「特別な存在」に見られるような言動や雰囲気を作る必要もない。

わざわざそんな凝った「演出」などしなくても、「真のカリスマ」には、自然に、いつの間にか人々の目や関心が引き寄せられるものだから。どんなに小さな声で控えめに話していたとしても、人々の耳は確実にその人の声を捉える。部屋の隅で目立たぬように立っていたとしても、人々の目は必ずその人の姿を見つけ出す。

そしてそれは、人々の目をパッと惹きつける打ち上げ花火のような一瞬の華やかさや明るさで終わる「一過性」のものではない。その人の言葉に耳を傾けずにはいられない。その人の存在を求めずにはいられない―そういった状態に、いつの間にか気づかぬうちに引き込まれている―それが「カリスマ」なのだ。

ただ目立つこと、一瞬だけその場の視線を集め、人々の注意や関心を惹きつけることは誰でもできる。花瓶の豪華な花に目を奪われ、その香りを期待して近づくと精巧にできた造花だった―という感じで最初の関心は徐々に失われ、その場に埋もれていく。

だが、カリスマのそれは「継続」する。埋もれたり消滅することなく、その場に調和しながらもその輝きを失わない。時折それはキラッと小さな煌きを見せる。そしてその煌きは人々を惹きつけて止まない。

だが「カリスマ」本人は、自分の中のそういった「要素」をそれほど意識しているわけではない。彼らにとったら、そんなものは「どうでもいいこと」なのだ。ただ、「自分が”自分として”そこにあること」だけが大切なのである。それらしく見せるわざとらしい演出とは程遠い「自然体」、肩肘張らない脱力加減の妙が人々を惹きつける。

自分の中にカリスマ性があるかどうか、自分は人を魅了できる力があるかどうか―そういったことを気にする人ほど、その要素、本質からは遠ざかっている。というより、気にする時点でその人の中に「カリスマの要素」など存在しないのだ。

言うなれば、カリスマは「ロングセラー」「定番」のようなものだ。ある時期に、ある層の、ある種の人達だけに熱狂的に受け入れられ支持されるような類の、一過性の「流行りもの」とは明らかに違う。「昔流行ったあれ、何だっけ?」「あー、なんかそういうのあったよね」と、時間と共に失われていくものではないのだ。

時が経ったとしても、しばらく遠ざかっていたとしても、いつかまたそこに戻っていく。また目が向く。そして盲信や停滞でなく、「やっぱり間違いない」「やっぱり変わらない」という安心や信頼をそこに感じるのだ。新たなものをドンドン取り込みながら、根っこの部分―信念は、ますます太く揺るぎないものになっていく。そして、それに触れる度に、いつも新たな何かを得ることや感じることができるのである。

ナントカ夫人とかナントカ姉妹とか、ああいった派手な「わたくしを見るがいいわ」的な、人を圧倒するような「いかにも!」というきらびやかさや、目立つことが「カリスマ性」なのではない。一瞬で目を奪われるが、だんだん「お腹いっぱい」になって関心が薄れていく―それは「ただ派手で目立つ」ということだけ。

わざと奇をてらった振る舞いや格好をして周りとの「差別化」を図ったり、自分を大きく見せようと必要もないのにいきがったり高圧的な態度を取ったり―そんな小細工はカリスマには必要ないのだ。

本当のカリスマというものは、群衆の中にこそ存在している。ひょっとしたらその中の多くの人達よりもひっそりと、普通以上に普通の生活をしているかもしれない。だが、どんな職業に就いていようと、どんな場所にいようと、その人の中にあるそれは、時折強いきらめきを見せるのだ。


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