FC2ブログ

スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

砂の城

 2016-11-22
自分自身を必要以上に卑下したりする「卑屈な人」というのは、たちが悪い。だが、その反対に、「過剰に自己評価が高い人」というのも、別の意味で厄介だ。

「自身を過剰に高評価する人」というのは、「自分のことが好き」ということともまた違う。そういった「自己愛」よりも、「自惚れ」が勝っている。自分で自分を、実際以上に優れていると思い込んでいるところに、たちの悪さがあるのだ。才能や人間性等、自分に対しての強い自負があるので、それに反する評価を絶対に受け付けない。「現実」と「思い込み」の落差を認識しようとしないのだ。

「自称 まっすぐ」「自称 やさしい」「自称 ピュア」本来自分以外の人から評価されるべき部分を自称するのは、「自分はそうである」という自信があるからだ。だが、その実は、「自分を客観視できない人」なのだ。

物事には必ず二面性がある。陰と陽、白と黒、光と影―どちらか一つということはない。彼らは、自分自身の「片面」しか見ていないのだ。

他人から見れば、「まっすぐな自分」は、「融通の利かない意固地な人」「自分が正義だと思い込んでいる人」「他者や他者の意見を排斥する人」になる。「やさしい自分」は「誰彼構わずいい顔をする八方美人」「嫌われることが怖い人」に、「ピュアな自分」は「単純で幼稚」「短絡的で物事を深く考えない人」になる。

彼らが認めようが認めまいが、そのどちらもが「正しい」のだ。物事は表裏一体なのだから。同じものを見ても、別の角度から見た場合、まったく違う顔が見えてくる。それは当然のことなのだ。

だが、彼らは「自分側から見た高評価の部分」しか認めない。それが自分にとっての「よりどころ」であり、「存在価値」「プライド」になっているのだ。しかし、それは「傲慢さ」「慢心」とイコールでもある。「自信」と「正しさ」は違う。彼らはそれを混同している。

この手の人達は、自分に対する他者からの言葉や評価に対して非常に敏感だ。表向きはそう見えなくとも、内心は「自分は人からどう思われているか、どう言われているか」ということを常に気にしている。おそらく、過去の経験に由来していると思うのだが、「悪く思われる」「悪く言われる」ということに対する「耐性」が低いのだ。過敏になるあまり、「批判」と「中傷」を混同するのも特徴だ。

実際、「齟齬」を指摘された時、彼らの多くは反発する。「自分を否定された」と感じるのだ。その時点で、彼らの「驕り度合い」「盲目度」がわかるのだ。「自分が思っている自分」と「実際の自分」、その違いを確認・認識しようともしないのだから。「反省が欠けた反発」は、単なる「反応」だ。やられたからやり返す―彼らのそれはその程度のものであって、そこに気概や道理はないのだ。

そういった自惚れからか、彼らは自分の言動に関しては呆れるほどに「鈍感」だ。「まっすぐな人」「やさしい人」「ピュアな人」にあるまじき言動を、時々無意識で平然と行っていたりする。

「まっすぐな人」が我先に自分の「利益」を確保しようとしたり、「ピュアな人」が相手を試そうと画策したり。「は?あなたのどこが『まっすぐ』なんですか?どこが『ピュア』なんですか?」という部分を露呈する。だが、本人達はそれにまったく気づいていない。アウトプットに対するチェックが非常に甘いのだ。

自分を観る目がぬるいというか、自称している人間像とは程遠い言動をしていても、その矛盾にさえ気づかない。万が一誰かがそれを指摘しても、彼らは受け入れないし、認めない。「裸の王様」でい続ける。だがそれは、彼ら自身が選んだことなのだ。

結局、彼らのそれは、「自画自賛」のレベルでしかないということだ。あくまでも「偏った自己評価と履き違えたプライドの上に成り立っているもの」でしかない。いうなれば、それは「砂の城」なのだ。表向きは立派だが、実態は、非常脆く、弱い。

自分を客観視できなくなった時、「成長」はそこで終わる。傲慢さと履き違えたプライドがもたらす「罠」にかかった時、その人の世界は閉じていく。虚構と自己欺瞞の世界の住人として、そこから先を生きていくのだ。

*ブログ内のすべて文章の著作権は、カンテ・イスタ 樫田ミラに属します。文章の論旨・表現等の盗用や剽窃、無断引用を禁じます。当方のブログの内容や表現を無断でそのまま用いる方、少々の手直しを加えて、自分のオリジナルのように装う方がいらっしゃるようですが、モラルを守ってくださるようお願い致します。

インターネット上の文章や画像にも、ちゃんと著作権はあります。著作権侵害に関する訴訟では、①被告による原告の著作物へのアクセス可能性(IPアドレスの調査等) ②被告の利用著作物と原告の著作物における表現の酷似性③原告の著作物の著名性、周知性といったことが立証されれば成立します。故意に侵害した場合には、10年以下の懲役または1千万以下の罰金が科せられます。


■関連記事

スモールワールド

リミット

バーチャル

掴む

残滓

セイレーン

鎖国

上から目線のスピリチュアル

熱帯魚の強がり

不変

自称の罠
スポンサーサイト
カテゴリ :Mの心象―あれこれ思うこと・感じること トラックバック(-) コメント(-)
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。