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煽動

 2016-02-02
今、50代男性と20代女性の恋愛をテーマにしたドラマが話題になっている。これまで仕事一筋で生きてきて、結婚とは縁のなかった51歳の男性と23歳のOLとの恋愛に、結婚に反対する女性の父親―これまた51歳が絡むという筋書き。最近何かと話題の「年の差カップル」の設定に、「まーたマスコミの仕掛けかいな~(´-д-`)」と。このドラマ、結婚と出生率の減少を危惧する政府の肝入りなのは間違いない。

一般的な傾向において、50代は、社会的地位や収入もある程度確立され、公私両面で経験を積んだことにより精神的な落ち着きや余裕が備わってくるとされる世代だ。そこへ、「生まれた時から国がずっと不景気」という時代背景も手伝い、何かと「安定志向」が強いと言われ、身体的にも出産に最適な世代である20代女子を結びつけようとする筋書きに、非常に作為的なものを感じる。「需要と供給が一致するし、このあたりがくっつけば丸く収まるんじゃね?」的な発想が見え見えなのだ。

「50過ぎてるけど結婚したいし子供もほしい?え?若いうちに出産しておきたいけど経済的に心配?だったら年の差婚がいいんじゃない?男性は何歳になっても子供が作れるし(完全なデマです)、女性は経済的な心配しないで安心して出産・育児ができるし。年上の旦那さんは頼れるし甘えさせてくれるよ~(そうとは限りません。40・50過ぎても小学生並みに幼稚な人もたくさんいます)いいんじゃない?年の差婚どう?」という、「刷り込み」と「誘導」が行われている。

ただでさえ、カトちゃん等ごく一部の芸能人の例や「今、40代以上がモテている!」とかいう真偽不明な事をマスコミが言い立てるものだから、結婚相談所等では、還暦間近のおっさんが、「相手の希望年齢は25歳~30歳」などと平然とのたまう事態が頻発しているらしい。世間一般で「初老」「高齢」と言われる人達、それも「普通の人達」が本気で言っているというのが結構コワい。

夢を見るのは本人の自由。だが、「あなた方のセールスポイントって何よ?」と。40・50過ぎた、いわゆる世間でいうところの「いい年したおっさん」が、自分の年齢の半分の歳の女性に選んでもらうには、それ相当の「何か」がなければダメだ。彼女達と同世代の、若さや可能性に溢れたピチピチのメンズに対抗できる特別な何かがなければ、よっぽどのことがない限り、同じ土俵にも上がれない。その差を補って余りあるほどの魅力がなければ、「お父さんと年が近いおじさん」は、彼女達の「範囲外」なのだ。

去年、行きつけの喫茶店で働いている20代前半の女性にプロポーズした78歳の老人が、断られた腹いせに女性を暴行して逮捕された事件があった。警察での取り調べで、「脈があると思った」と本人は言っていたらしいが、常連のお客さん―それも年老いた人に対する労りや親切を、自分に対する恋愛感情だと思い込んでしまうこと自体、怖いというか、気持ち悪いというか。ポジティブシンキングもここまで行くと、もはや狂気に近い。

このおじいさんに限らず、自分の子供と同じくらい、下手したら孫くらいの年齢の女性をリアルな恋愛対象として見てしまうサガを持った男という生き物は、つくづく業が深い。韓流スターやジャニーズのおっかけを喜々としてやっているおばさま達とは訳が違う。男のそれは「本気」が大部分を占める。「笑えない質のもの」だから、余計にたちが悪いのだ。いくつになっても「ひょっとして俺も!」と本気で夢を見てしまう男とは、なんだかんだ最後まで自分の実年齢や限界を受け入れられない生き物なんだなー、と。

おまけに、スポンサーが「結果にコミットする痩身サロン」とか。もう完全に「仕掛けられている感」全開でしょ、と。ドラマを見て「俺も頑張れば28歳年下の若い嫁さん/愛人も夢じゃないかも!その日のために腹筋割っておくか!」と勘違いした熟年・高齢男性を取り込む気満々ではないか。年の差婚から派生する「おこぼれ」を狙う企業は、早々に男性の財布をターゲットにしている。もうあからさま過ぎて笑うしかない。これで「年の差婚カップル誕生→結婚率・出生率アップ」となれば、政府は万々歳なのだ。

マスコミを利用して国民の意識操作を行う政府のやり方も、今に始まったことではない。新聞の記事やラジオのニュース等を利用してのそれは、戦前から行われてきたことだ。戦時中は、最もその影響を受けた時期だと言える。戦況の情報操作、国民の意識操作―政府は、そういった方法で国民を動かしてきた。そして、今もそれは続いている。特に、不特定多数の人が見るテレビドラマやコマーシャルは格好の手段なのだ。

改正臓器移植法が施行される前には、若手人気女優が主役を演じた臓器提供がテーマのドラマ、生涯未婚率の上昇が問題になった時は「婚活」をテーマにしたドラマ、「婚活ブーム」が到来後、婚活が上手くいかない疲れから精神的に落ち込む人が増加すると、結婚という形に囚われず、自分のスタイルを貫いて生きる自立した男女を描いたドラマ―明らかに仕掛け臭が強いものだけを、思い出せるものだけをざっと挙げてみたが、ここ10年以内に放送されたものだけでもこれだけある。

「流行」の裏には、必ず「仕掛け人」と「目的」が存在する。単なる「娯楽」としか捉えていないものでも、その背後には自分が想像だにしなかったようなものが潜んでいることがある。そういった意味では、この国も、アジアのどこぞの「将軍様万歳!」の国とさして変わらない。「この国で洗脳?そんなことあるわけないっしょ(笑)」そんな人ほど、ころっとそれに引っかかる。自分が既にその餌食になっていることなど気づきもしないのだ。

素の自分で、一番リラックスできる場所である自宅で、何も考えず無防備な状態で見るドラマやCMの映像―その分「メッセージ」が入りやすいのは間違いない。無意識に刷り込まれたそれが、いつ発動するのか、どんな結果をもたらすのかは、誰にもわからない。

もし、既に「年の差婚も視野に入れてみようか」「出会いに繋げるために○イザップに入会しようかな・・・」と思い始めているのなら、ちょっと疑ったほうがいい。煽られて、その気になって行動して、その挙句起こった結果、一個人の人生に対して、政府やマスコミが責任を取ることはない。必ず伴うであろう「リスク」について、まったく触れていないのがその証拠。

「え?確かに年の差婚はいいよ~的なことは言ったけど。でも、最後は自己責任でしょ?うちらのせいにされても困るんだけど~」というのが、あちらのスタンスなのだから。彼らの目的は、自分達が作った仕掛けで国民が踊ることにある。けしかけるだけけしかけて、結局最後は責任逃れする。それが彼らのやり方なのだ。「話題になったら儲けもん」所詮はその程度のもの。使命感とか大義とか、そんなものはどこにもない。

どこの誰だかわからない人達から一方的に与えられるものを、「面白いから」「良いこと言ってるから」というだけで、何も考えずにそのままヘラヘラ受け取っていると、どこかとんでもない場所に流されてしまうかも。ツケを払うのは、結局自分。くれぐれも「思考」を手放さないことだ。

*ブログ内のすべて文章の著作権は、カンテ・イスタ 樫田ミラに属します。文章の論旨・表現等の盗用や剽窃、無断引用を禁じます。当方のブログの内容や表現を無断でそのまま用いる方、少々の手直しを加えて、自分のオリジナルのように装う方がいらっしゃるようですが、モラルを守ってくださるようお願い致します。

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